経営とは日々の「事業再生」

「事業再生」というと、普通、財政的に行き詰った企業の再生を意味している。

事業の衰退と過度の借入金によって、動きが取れなくなってしまった破綻企業だ。

普通の企業から見たら、特殊なケースという感じだ。

しかし、「普通の企業」にとっても「事業再生」は、関係がある。

経営は日々の事業再生と言ってもいいものだ。

事業再生では、過度の借入金について、銀行などの協力を得て、返済の猶予などをする。

バランスシートの改善だ。

しかし、その協力の前提となるのが、事業見通しだ。

事業の再生見通しがなければ、一時的なバランスシートの改善をしてもまた元に戻ってしまう。

「事業力」を強化することが大事だ。

バランスシートの改善と事業力の強化は、どの企業にも共通した課題だ。

経営は環境適応業と言われる。

環境は変わり、顧客も変わり、ライバルも変わり、求められる商品・サービスも変わる。

経営の内容も環境の変化に合わせて、日々新しく変えていかなければならない。

人間の身体の細胞が、日々生まれ変わり、再生していくように。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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