「資産」というと、目に見えるものと思える。
しかし、企業の競争力の源泉は、ますます「見えない資産」に移行している。
「見えるもの」は、コピー可能になるからだ。
企業の「見えない資産」を明らかにしていくものに「知的資産報告書」がある。
中小企業庁の分類によると「見えない資産」は、「人的資産」「構造資産」「関係資産」の3つに分けられる。
・「人的資産」・・・人の持っているノウハウ、技術
・「構造資産」・・・特定の人が去ったとしても会社に残るノウハウ、技術
・「関係資産」・・・会社の持つ人や組織とのつながり
ということになる。
この中でも。「構造資産」が重要だ。システムやしくみをどの程度、会社、組織の中に構築できているのか・・・?
予算制度、経営計画制度、人事制度、顧客管理制度など・・・。
特定の個人のノウハウではなく、組織の財産、システムとして構築できるかどうかで、「中小企業」から「中堅企業」への成長が決まる。
「暗黙知(形になっていない知識)」を「形式知(形に変えた知識)」に変えて、さらに磨き上げていく、というサイクルが必要だ。