「オーランチオキトリウム」 沖縄の海から日本を救う?

「オーランチオキトリウム」は、石油を作る藻類。

沖縄のマングローブ林の水中、落ち葉の上から発見された(場所は秘密になっている)小さな微生物。

発見したのは、筑波大の渡邉信先生。

この藻から石油(重油に近い物質?)が取れる。

しかもトウモロコシの5万倍の石油生産能力。

琵琶湖の面積の3分の一ほどの面積で、日本の石油のすべての消費量をまかなってしまう。

さらに培養面積を増やせば、日本が石油「輸出国」になるという夢も語られている。

大震災前の2010年12月に渡邊先生が発見した。

特許も申請して、日本のために活用しようとされていた。

そして昨年3月に東日本大震災が発生。

地震、津波と原発事故によって、新たな代替エネルギーとして大きな注目を集めている。

仙台市では、筑波大学・東北大学と連携し、この「オーランチオキトリウム」を使って、生活排水を吸収して石油成分を生産する藻類バイオマスの実証実験を推進することになった。

循環型の「仙台モデル」を作ろうと意気ごんでいる。

数年はかかるのだろうが、何とか成功していただきたい。

さらに発展して、新しい日本型文明の創造に役立つことを願う。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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