「宅急便」という新市場、新サービスを開発したヤマト運輸。
「クール宅急便」などの新サービスも次々に開発してきたイノベーション・カンパニーだ。
ヤマト運輸が新しいサービスを開発する時の基準がある。
その基準をクリアできなければ、開発は先に進めない。
「世のため人のためになるかどうか?」
「自分たちの利益を優先して考えていないか?」
(先に自分たちの利益を考えていたならそれはうまくいかない)
これは、ヤマト運輸が自身の歴史から学び、築いてきた基準だ。
「宅急便」を始めたとき、まず人々に喜んでもらう、「素晴しいサービスだ」と言われることが
市場を開拓するために必要だった。
「まず喜んでいただく」
そして、利益は後からついてくる。
経理会計では、必要利益を実現する利益計画を先行して作ることが普通だ。
しかし、事業としては、まずお客様の喜びを計画し、結果として利益を享けるということが王道だ。