逆境から学ぶ リンカーン大統領の蛙

リーダーの話を聞くと、「逆境」こそが最大の教師となることが多いことがわかる。

「逆境」が、それまでの仕事のやり方や考え方を大きく変える契機となる。

大きく変えないと、その状況を乗り越えられないのだ。

アメリカで尊敬されているリンカーン大統領。

家庭的にも恵まれず、選挙でも何度も落選し、「挫折の多かった男」としても知られる。

リンカーンは、「轍(わだち)に落ちた蛙」の話を好んでしたという。

ある蛙が、泥道の深い轍に落ちた。

荷車が泥道を通った際にできたものだ。

何度も抜け出そうとしたがダメだった。

仲間の蛙が助け出そうとしたが、できずに、あきらめた。

翌朝、その蛙の元気な鳴き声が池の方から聞こえてきた。

仲間の蛙が、「轍から抜け出せなかったじゃなかったのか?」と聞くと

蛙は、「そうだよ。でも荷車が来たんだ。だから抜け出さなければならなかったんだよ!」と答えたという。

どうやって轍から抜け出したのかはわからない。

「火事場の馬鹿力」というものか・・・。

人間は、深刻な危機に出会うと、自分の中にそれを乗り越える力を見つけ、自分自身を変え、大きく成長することができることが多い。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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