上司とは、一般に組織で自分の上に位置する人だ。
部下は、指示を受け、実行し、報告する義務がある。
しかし、あるグローバル企業でのモットーは、「上司(ボス)は顧客」。
この言葉の徹底によって、厳しい経営状況から息を吹き返した。
「上司」とは、組織の中であるはず。
しかし、よく考えてみれば、本当の上司は、社外の「顧客」であるという認識だ。
組織は、社会の中にある。
そして、社会の具体的な形が顧客だ。
ドラッカーは厳しく断定している。
「顧客が価値を認めなければ企業は存続を許されない」
「上司は顧客だ」という認識は、経営とマーケティングの基本理念になるだろう。