陽明学者の安岡正篤先生は、「思考の三原則」として、
「長期的、全面的、根本的」の三つの原則を述べられている。
・「長期的」・・・・目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること
・「全面的」・・・物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、出来れば全面的に見ること
・「根本的」・・・何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に考えるということ
「思考の三原則」であるが、ものごとを決める時、判断するときに使える「意思決定の三原則」でもある。
1)目先に捉われていないか?長期的にはどうなのか?
2)一面的にしか見えていないのではないか?他の立場からみるとどうなのか?何か重要な点を見逃してはいな
いか?
3)まだ本質を掴んでいないのではないのか?そもそもこれはどういう意味なのか?本質は何か?
と自分に問いかけてみる。
時間(長期と短期)、空間(多面と一面)、本質(現象に対して)の三つに関わる問いだ。