意思決定のための三原則 安岡正篤

陽明学者の安岡正篤先生は、「思考の三原則」として、

「長期的、全面的、根本的」の三つの原則を述べられている。

・「長期的」・・・・目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること

・「全面的」・・・物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、出来れば全面的に見ること

・「根本的」・・・何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に考えるということ

「思考の三原則」であるが、ものごとを決める時、判断するときに使える「意思決定の三原則」でもある。

1)目先に捉われていないか?長期的にはどうなのか?

2)一面的にしか見えていないのではないか?他の立場からみるとどうなのか?何か重要な点を見逃してはいな 

 いか?

3)まだ本質を掴んでいないのではないのか?そもそもこれはどういう意味なのか?本質は何か?

と自分に問いかけてみる。

時間(長期と短期)、空間(多面と一面)、本質(現象に対して)の三つに関わる問いだ。

 

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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