「人生の三つの価値 一 態度価値」
三番目の価値、「態度価値」こそ、
フランクフルらしいものだと言える。
自分ではどうしようもない運命、
自分では変えることのできない状況(収容所に強制的に連行される)になったとき、
そこに人生の価値などというものがあるのだろうか?
何か実現すべきことがあると言うのだろうか…?
フランクフルは「ある」と言う。
そのような過酷な運命、状況に
どのような態度で臨むのか、
どのような態度で対応するのか
それが問われている。
自分が対応する態度で実現する価値、
それが、「態度価値」だ。
例え、三つの価値のうちの二つの価値、
創造価値、経験価値を奪われたとしても
人間には、最後まで、
「あなたは、どのような態度で『それ』に対応しますか?」
と問われることがやってくる。
そして、それにどのように答えるかを選択できる。
どんな過酷な状況にあってもなお、
人間には状況をどうとらえるかを選択し、
そこに意味を見出す「自由」がある。
どのような意味を見出すのかが、
あなたが問われていることだとフランクフルは言う…。
「あなたが人生に問う」のではなく、
「あなたが人生に問われている」というのは、
「あなただけが人生に意味と意義を与える自由を持っているのだ」
と言っているのだろう…。