「人生の三つの価値 三 態度価値」…フランクフル 6

「人生の三つの価値 一 態度価値」

三番目の価値、「態度価値」こそ、

フランクフルらしいものだと言える。

自分ではどうしようもない運命、

自分では変えることのできない状況(収容所に強制的に連行される)になったとき、

そこに人生の価値などというものがあるのだろうか?

何か実現すべきことがあると言うのだろうか…?

フランクフルは「ある」と言う。

そのような過酷な運命、状況に

どのような態度で臨むのか、

どのような態度で対応するのか

それが問われている。

自分が対応する態度で実現する価値、

それが、「態度価値」だ。

例え、三つの価値のうちの二つの価値、

創造価値、経験価値を奪われたとしても

人間には、最後まで、

「あなたは、どのような態度で『それ』に対応しますか?」

と問われることがやってくる。

そして、それにどのように答えるかを選択できる。

どんな過酷な状況にあってもなお、

人間には状況をどうとらえるかを選択し、

そこに意味を見出す「自由」がある。

どのような意味を見出すのかが、

あなたが問われていることだとフランクフルは言う…。

「あなたが人生に問う」のではなく、

「あなたが人生に問われている」というのは、

「あなただけが人生に意味と意義を与える自由を持っているのだ」

と言っているのだろう…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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